言語処理学会ニュースレター

Vol. 12 No. 2 (2005年5月17日発行)



目次

言語処理学会第11回年次大会報告
言語処理学会第11回年次大会プログラム委員会報告
言語処理学会第11回年通常総会報告


□言語処理学会 第11回年次大会報告□

大会実行委員長 青江 順一(徳島大学)

  1. 場所期日
    言語処理学会第11回年次大会は香川大学工学部講義棟において下記の日程で開 催された。
    ・チュートリアル:2005年3月14日
    ・本会議:2005年3月15日, 16日, 17日
    ・ワークショップ:2005年3月18日
  2. 内容
    ・チュートリアル:
    影浦 峡 「テキストと語彙の間−語の重みづけ尺度の意味付けをめぐって-」
    三上 喜貴 「世界の文字と文字コード」
    坂野 鋭 「統計的識別の理論と実際−テキスト分類への応用を目標に-」
    ・本大会:一般発表 229件、ポスター発表 87件
    ・招待講演:
    田窪 行則「日本語の2種のモーダル助動詞:推論の二つの方向性」
    正高 信男「ことばの起源再考」
  3. 参加状況
    事前申込当日申込合計
    本大会参加者数46679545
    チュートリアル851398
    ワークショップ76682
  4. 会計報告
    会計報告については、理事会の承認を得た上で、後日、改めてニュースレター にて報告する予定である。
  5. 総括
    今回は四国で初めて開催し、香川大学工学部の講義棟で実施された。当初、発 表件数の減少など懸念されたが、プログラム委員長の荒木先生をはじめとする、 多く皆様の支援により、過去最高であった10回大会をさらに上回る発表件数 となった。ただ、ポスター会場では、十分なスペースが確保できず、混雑して しまったことは反省すべき点である。また、大会事務局としてJTB高松の協 力を得たが、学会事務センターからの過去の情報がなくなった関係で、ご不便 をおかけしたと思われる。この場でお詫びする次第である。


□言語処理学会 第11回年次大会 プログラム委員会報告□

大会プログラム委員長 荒木健治(北海道大学)

プログラム委員長を御引き受けすることになった時は長らく学会の事務を担当 してきた学会事務センターが破綻した直後であり、年次大会もまず事務処理を 独自にやるのか、どこかにお願いするのか、ということから始めなければなら ず、先行きに一抹の不安を抱えながらの船出でした。場所も香川大学という初 めて年次大会を開催する場所であり、地方開催は例年参加者が少ないという予 想から発表数を150件程度と予想していました。

結果的には予想を覆し、本会議での一般発表が316件となり、過去最大であった 前回の約1.5倍という大幅な増加となりました。これも皆さんの積極的な応募の お陰と大変感謝しております。

また、本大会から本格的に論文集のCD−ROM化を進めました。原則として 論文集はCD−ROMでの配布のみということにし、希望者のみ別料金で印刷 体の論文集を配布するということになりました。予想以上に印刷体の希望者が 多かったということと初めての本格的CD−ROM化で不慣れなためいろいろ 苦労はありましたが、どうにか1,200ページに及ぶ論文集を発行することができ ました。印刷体の論文集の厚さで発表件数の多さを実感された方も多かったの ではないかと思います。

発表賞の選考は発表数が多いということから審査員の確保が非常に難しくなり、 座長の方にさらにもう一つのセッションの審査をお願いするということになり ました。当初予想した発表数の2倍の応募があったので緊急避難的な措置では あったのですが、座長の先生方の負担が大きかったのではないかと危惧してお ります。発表賞の審査は現在進行中ですが、発表数がこのように多くなった段 階での審査方法は次年度への課題になるかと思います。

多くの会員の皆様の参加があり、また多くの有能なプログラム委員の方々の尽 力があり、本大会を大盛会のうちに無事に終えることができましたことをここ に深謝いたします。



□言語処理学会 第11回年通常総会報告□

日時2005年3月16日(水)13:00 - 14:00
会場香川大学工学部 講義棟3F 3301号室(高松市林町2217-20)

正会員233名(委任状176名を含む)の出席を得、会員の10分の1以上(当日現在、 正会員651名)の定足を満たすことから通常総会が成立することが確認された 後、第11回通常総会が開催されました。中川会長の挨拶に引き続き、前年度第 10回年次大会優秀発表賞と2004年度論文賞の表彰が行われました。中川会長を 議長として選出し、下記の議題の審議が行われました。

  1. 2004年度事業報告
    中川会長より2004年度の事業報告がありました。
  2. 2004年度決算報告
    仁科財務担当理事から2004年度の決算報告、引き続き江原監事より監査報告 が行われ、これが承認されました。
  3. 2005年度事業計画
    中川会長より2005年度事業計画の説明があり、これが承認されました。
  4. 2005年度予算案
    仁科財務担当理事から2005年度の予算案について説明があり、これが承認さ れました。
  5. 学会事務局所在地(会則第2条)の変更
    会則第2条記載の学会事務局所在地を中西印刷本社へと変更するという理事 会提案が承認されました。変更後の条文は以下のようになります。 「本会は事務局を〒602-8048 京都市上京区下立売小川東入ル西大路町146 中西印刷株式会社 NACOS学会フォーラム内に置く。」

以上、ご報告いたします。
(総務担当理事 丹羽芳樹)



□おわりに□

連休あけまで続いた寒さも終わって、木々の緑があざやか季節となりました。 移動等により、新規に配属された方々もそろそろ落ち着かれて、じっくりと腰 を据えて、仕事に、研究に取り組める状況になってきたころかと思います。会 長以下理事会のメンバーも、今年度は入れ替えなく、また、学会事務センター 破産に関連する事項もー段落して、ようやく本来の学会運用に腰をすえて取組 める状況となって来ました。再度、新たな気持ちで出発です。
(田村)



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