■ 言語処理学会第10回年次大会(NLP2004)開催案内
開催日時: 2004年3月15日(月) チュートリアル
3月16日(火)〜18日(木) 本会議
3月19日(金) ワークショップ
会場: 東京工業大学(大岡山キャンパス)
総会: 3月17日(水) 午後1時〜2時
懇親会: 3月17日(水) 夕刻(場所・時刻未定)
言語処理学会第10回年次大会は,東京工業大学で開催します.例年通り,自
然言語に関する理論から応用まで幅広い研究発表を募集します.とくに,言語
学,音声学,国語学,日本語学,日本語教育学,心理学など,日頃「言語処理」
とは縁が薄いと感じておられる人文系の研究者の方々からの積極的な投稿を期
待しています.
今大会は10周年記念大会でもあり,また,大会期間中に総会,評議会,理事
会を開催する最初の大会でもあります.また,10周年を記念して本学会歴代
会長によるパネル討論「これまでの10年,これからの10年」や記念招待講
演を計画しております.
従来通り,研究発表の形態は口頭発表(質疑とも20分間)とポスター発表のいず
れかです.特に,人文系と理工系とのより密接な交流を図るには,多くの場合,
ポスター発表が適しています.さまざまな分野の研究者との深い議論を期待さ
れる方は,是非ポスター発表への投稿をお願いします.口頭発表とポスター発
表は時間帯を分け,両者が重ならないよう考慮する予定です.ポスター発表で
はパソコン持ち込みなどによるデモ等も歓迎します.両種の発表とも,予稿集
には最大4頁の論文を掲載する予定です.
学会では,10周年記念として過去の論文誌と年次大会の予稿集に掲載された
論文をCD-ROMにして会員に配布する予定です.そのため,論文提出の際には
PDFファイルでの提出をお願いいたします.(どうしてもPDFファイルでの提出が
不可能な場合には別途対応いたします)
チュートリアル,招待講演,ワークショップの内容は,下記を予定しています.
今後更新した情報は,言語処理学会ホームページおよびメイルでお知らせしま
す.後記のようにワークショップの発表申し込みも受け付けております.
チュートリアル:
(1) 渡辺太郎先生(ATR) タイトル未定(統計的機械翻訳)
(2) 和泉憲明先生(産総研) 「セマンティックWebとコンテンツ管理」
(3) 町田健先生(名古屋大学) タイトル未定
招待講演:
柴谷方良氏(ライス大学)
タイトル未定
Prof. Aravind Joshi(University of Pennsylvania)
タイトル未定
ワークショップ:
(1) 「固有表現と専門用語」(詳細は後掲)
(2) 「e-Learningにおける自然言語処理」(詳細は後掲)
《大会発表申し込み締切・通知・論文提出期限》
発表申し込み締切: 2004年1月 7日(水)
採否の通知: 2004年1月15日(木)
最終論文の提出期限: 2004年2月12日(木)
《大会発表申し込み先》
発表申し込みは,下記の通りWWW,ファクス,または郵便で受け付けます.
WWW: http://www.jaist.ac.jp/nlp/NLP2004/cfp.html
(以前の論文募集からアドレスが変更されています.御注意下さい.)
ファクスまたは郵便:
〒923-1292 石川県能美郡辰口町旭台1-1
北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科
白井 清昭
ファクス番号 0761-51-1149
なるべくWWWをご利用下さい.ファクスまたは郵便の場合は,下の発表申込書
に必要事項を記入してお送り下さい.
《応募規定》
1.応募資格
発表者または連名者の中に言語処理学会正会員または学生会員が含まれて
いることが必要です.
(入会の方法は「(財) 日本学会事務センター大阪事務所」までお問合せください.)
2.口頭発表・ポスター発表の該当分野は以下の項目(小項目)から関係の深
い順に3項目選択して下さい.
A.(1)音韻論,(2)音声学,(3)形態論,(4)統語論,(5)構文論,(6)意味論,
(7)語彙論,(8)語用論,(9)記号論,(10)辞書学,(11)計量言語学,
(12)計算言語学,(13)心理言語学,(14)対照言語学,(15)認知言語学,
(16)社会言語学
B.(1)計算辞書学,(2)ターミノロジー,(3)電子化辞書,
(4)テキストデータベース,(5)ドクメンテーション,(6)言語資料
C.(1)言語処理アルゴリズム,(2)言語処理用ハードウェア・ソフトウェア,
(3解析・生成システム,(4)形態素解析,(5)構文解析,(6)意味解析,
(7)言語理解,(8)対話理解,(9)音声理解,(10)談話理解,
(11)音声言語処理
D.(1)ワードプロセッサ,(2)機械翻訳,(3)情報検索,(4)対話システム,
(5)要約,抽出,(6)言い換え,(7)自然言語インタフェース,
(8)ハイパーテキスト,(9)各種応用
E.その他( )
************************************************************************
言語処理学会 第10回 年次大会 口頭発表・ポスター発表申込書
発表種別: いずれか明記してください.
( )口頭発表
( )ポスター発表
表題:
著者名1:
フリガナ1:
所属1:
会員番号1:
著者名2:
フリガナ2:
所属2:
会員番号2:
該当分野: 第1分野( − ),第2分野( − ),第3分野( − )
使用希望機材 (口頭発表): 必要なものに印を付けてください.
( )OHP
( )プロジェクター
使用希望機材(ポスター発表)
発表者が持ち込む機材(紙以外のもの)があれば,以下に書いてください:
発表要旨 (300 字程度):
連絡およびプログラム等の送付先
住所: 〒
所属:
氏名:
会員または非会員の別:
Email:
Tel:
Fax:
----------------------------------------------------------------------
注1) 本欄記入事項によりプログラムを作成しますので,提出後の題目,氏名
の変更はできません.また,プログラム確定後の発表のキャンセルはで
きません.
注2) 口頭発表の登壇発表者は,氏名の左側に○印を付けてください.
所属名が長い場合,短縮名を括弧書きで添付して下さい.プログラム作
成時に使用します.
注3) 著者が3名以上の場合は,上記と同様に番号を追加してください.
注4) 分野は,応募規定を参照して記入してください.
注5) 各著者につき,入会手続き中または非会員の場合は,その旨を会員番号
の代わりに記入してください.
■ 併設ワークショップ「固有表現と専門用語」論文募集
日程: 3月19日(金)
会場: 東京工業大学(年次大会の会場)
近年,自然言語処理分野では,情報抽出や質問応答,要約,情報検索といった
応用が活発な研究の対象となっています.こうした応用の中で,固有表現抽出
は情報抽出の問題として,専門用語の重みづけは要約文抽出や情報検索の要素
技術として研究・利用されてきました.最近では,これらの応用の精度を上げ
またロバストにするために,カーネル法やブートストラッピングによる教師無
し学習を用いた手法など,新たな手法の提案・導入が活発に行われています.
明確な問題定義に従った応用の観点からは,共通の評価用データを介したIREX
やNTCIR-TMREC のような評価型ワークショップが開催されてきましたが,それ
らから約4年を経,応用の中での有用性が現実的に認められる段階に達した現
在,逆に,固有表現や専門用語の抽出や処理そのものの関係や位置づけ,異な
る応用の中で発展してきた技術的な到達点を,改めて捉え直す必要性がますま
す強く認識されるようになっています.
実際,応用分野では,情報抽出から発展した形の生物情報処理分野では,タン
パク質やDNA固有表現と呼ばれるようになってきていますが,これは専門用
語に他なりません.また,これまで標準とされてきた7,8種類の固有表現を
拡張する必要が認められてきており,そこでは用語抽出で研究されてきた手法
が有効になってきています.基礎的な研究対象としての固有表現と専門用語に
目を向けると,固有名の問題は分析哲学における長い考察の歴史があり,専門
用語については20世紀中葉以降,科学ドキュメンテーションとの関係で基本
的な研究がなされています.
本ワークショップは,こうした背景から,固有表現や専門用語を代表とする語・
語彙のクラスに対する処理を再考し,様々な応用に適用すべき基礎技術の一つ
として位置づけ展開するための意見交換・発表の場を設けようと組織するもの
です.
言語処理としての固有表現や専門用語に関するものだけではなく,専門用語の
言語的調査や,固有表現,固有名詞に関する意味的な考察などの発表も歓迎し
ます.言語処理の方面ではシステムのデモを含む発表も歓迎いたします.奮っ
てご参加ください.
発表の申し込みは,以下の要領でお願いいたします.
1. 申し込み先
(e-mailのみ受け付けます.それ以外の方法の場合にはご連絡ください.
以下の2名の両方にお送りください.)
関根 聡 sekine@cs.nyu.edu
影浦 峡 kyo@nii.ac.jp
2. フォーマット
タイトル:
名前:
所属:
e-mail:
アブストラクト(500字程度):
3. スケジュール
発表申し込み締切: 2004年1月22日(木)
採否の通知: 2004年1月29日(木)
最終論文の提出期限: 2004年2月12日(木)
4. 発表に関する注意事項
発表資格: 特にありません.非会員でも発表できます.
発表時間: 30分(発表20分,質疑10分)を基本に考えています.
論文体裁: A4で4ページ以内(本大会の形式に準ずる)
プログラム委員
磯崎秀樹(NTT)
内元清貴(通信総合研究所)
梅村恭司(豊橋科学技術大学)
奥村学(東京工業大学)
影浦峡(情報学研究所)
颯々野学(富士通研究所)
関根聡(ニューヨーク大学)
竹内孔一(岡山大学)
田中久美子(東京大学情報基盤センター)
鶴岡慶雅(東京大学)
永田昌明(NTT)
野畑周(通信総合研究所)
久光徹(日立)
藤井敦(筑波大学図書館情報学系)
桝井文人(三重大学)
森辰則(横浜国立大学)
■ 併設ワークショップ「e-Learningにおける自然言語処理」論文募集
日程: 3月19日(金)
会場: 東京工業大学(大会の会場)
教育をネットワーク上で展開するe-Learningでは自然言語処理技術・音声処理
技術が重要な役割を果たすと考えられる.具体的には以下のような項目がある.
学習者が適切な教材を選んだり,教材内の項目を調べたりする(情報検索,
自動要約)
講演内容を文字化して多面的に利用する(音声認識)
学習者からの質問に対して解答を行う(質問応答)
学習者同士のディスカッションを支援する(対話エージェント)
論文形式の試験やレポートを採点する(自動採点)
外国に向けてe-Learningのサービスをする(機械翻訳)
聴覚障害者や視覚障害者でも教材を利用できるようにする(字幕,手話,画
面解説)
従来,教室において数十人から数百人を対象に行っていた対面授業を,ネット
ワークを利用することによって数千人,数万人を対象に行うことが物理的には
可能である.しかしながら,上記のような項目を実現することでe-Learning
が真に使いやすいものなるであろう.本ワークショップではe-Learningを自然
言語処理技術適用の格好なfieldと捉え,今後を展望することを目的とする.
このワークショップでは,上記のようなテーマに関する発表を募集します.ま
た,これらのテーマに関わらず,広くe-Learningに関する研究発表も募集いた
します.自然言語処理の研究者だけでなくe-Learningの専門家にも参加を呼び
かけますので交流の場としてもご期待ください.
発表の申し込みは,以下の要領でお願いいたします.
1. 申し込み先(できるだけe-mailでお願いします)
〒391-0292 長野県茅野市豊平5000番地1
諏訪東京理科大学システム工学部電子システム工学科
江原暉将
tel.0266-73-9818(直通) 0266-73-1201(代表)
fax.0266-73-1230
eharate@rs.suwa.tus.ac.jp
2. フォーマット
タイトル:
名前:
所属:
e-mail:
アブストラクト(500字程度):
3. スケジュール
発表申し込み締切: 2004年1月22日(木)
採否の通知: 2004年1月29日(木)
最終論文の提出期限: 2004年2月12日(木)
4. 発表に関する注意事項
発表資格: 特にありません.非会員でも発表できます.
発表時間: 30分(発表20分,質疑10分)
論文体裁: A4で4ページ以内(本大会の形式に準ずる)
プログラム委員(五十音順)
飯田 仁(東京工科大学)
江原暉将(諏訪東京理科大学)
奥村明俊(NEC)
梶 博行(日立製作所)
菊井玄一郎(ATR)
熊野 明(東芝)
小玉修司(富士通)
匂坂芳典(早稲田大学)
佐野 洋(東京外国語大学)
新田義彦(日本大学)
原田康也(早稲田大学)