言語処理学会ニュースレター

Vol. 13 No. 4 (2006年12月14日発行)

目次

□言語処理学会第13回年次大会(NLP2007)開催案内

  • 会期: 2007年3月19日(月)~3月23日(金)
    3月19日(月) チュートリアル
    3月20日(火) 本会議 第1日
    3月21日(水) 本会議 第2日,総会,招待講演,懇親会
    3月22日(木) 本会議 第3日,特別講演
    3月23日(金) ワークショップ
    W1:「言語的オントロジーの構築・連携・利用」
    W2:「大規模Web研究基盤上での自然言語処理研究,情報検索研究」
  • スケジュール
    2006年12月中旬 本会議発表申込受付開始
    2007年1月 5日(金) 本会議,W2発表申込締切
    2007年1月 9日(火) W1発表申込締切
    2007年1月上旬 大会参加事前登録開始
    2007年1月16日(火) 本会議,W1発表採否通知
    2007年1月20日(土) W2発表採否通知
    2007年1月30日(火) 本会議,W1,W2最終論文提出期限
    2007年2月 9日(金) 大会参加事前登録申込締切
    2007年2月16日(金) 大会参加事前登録入金締切
  • 会場: 龍谷大学 瀬田学舎
    滋賀県大津市瀬田大江町横谷1番5 (〒520-2194) JR琵琶湖線 瀬田駅下車 バス約8分 http://www.ryukoku.ac.jp/web/map/seta.html
  • 協賛
    本年次大会には,グーグル株式会社様,マイクロソフト株式会社様,株式会社毎日新聞社様からのご協賛をいただきました.この場をお借りして厚く御礼申し上げます.
  • 年次大会Webサイト: http://nlp2007.itc.nagoya-u.ac.jp/
    言語処理学会第13回年次大会は、龍谷大学(瀬田学舎)で開催します.例年通り,自然言語に関する理論から応用まで幅広い研究発表を募集します.とくに,言語学,教育学,心理学など,日頃「言語処理」とは縁が薄いと感じておられる人文系の研究者の方々からの積極的な発表を期待しています.

    従来通り,研究発表の形態は口頭発表(質疑応答も含めて20分間)とポスター発表のいずれかです.特に,人文系と理工系とのより密接な交流を図るには,多くの場合,ポスター発表が適しています.さまざまな分野の研究者との深い議論を期待される方は,是非ポスター発表への申込をお願いします.口頭発表とポスター発表は時間帯を分け,両者が重ならないよう考慮する予定です.ポスター発表ではパソコン持ち込みなどによるデモ等も歓迎します.両種の発表とも,予稿集には最大4頁の論文を掲載する予定です.また,今大会でも文理の枠を越えた発表・議論を奨励するために,以下の学際的テーマセッションを口頭発表の中に設けます(趣旨は下記参照).
    • テーマセッション1: 教育を支援する言語学・言語処理
    • テーマセッション2: 「語の意味」と言語学・言語処理
    テーマセッションでは,セッションの最後に総合討論の時間を取り,参加者の間でより活発な討論ができるような場を持ちたいと考えています.上記のテーマに関連する研究は,人文系・理工系の別を問わず,ぜひテーマセッション希望と指定してお申し込みください.なお,テーマセッションを希望された場合でも,プログラム委員会の判断によって一般発表(口頭発表・ポスター発表)に回っていただくこともありますので,ご了承ください.

    ※本大会では,論文集はCD-ROMで配布する予定です.印刷製本版論文集を希望する場合は,事前申込をお願いします.その場合,印刷費として,(実費に近い)料金を別途申し受けます.また,年次大会開催期間中も若干の製本版論文集を用意する予定ですが,先着順となりますので,あらかじめご了承ください.
  • チュートリアルの案内
    本大会では,聴衆の多彩な興味に対応するため,チュートリアルを2つのトラック(各3セッション)に分け,並行して開催します.時間帯が重ならない限り,任意のセッションを選んで聴講することが可能です.

    開催日時:2007年3月19日(月) 10:00~17:30

    • トラック1「計算機の言語資源」
      • T1-A 10:00-12:00
        「非線形言語モデルに基づく意味的等価変換方式の実現に向けて」
        -日本語重文複文に対する意味類型パターン辞書の研究開発-
        池原 悟(鳥取大学)
      • T1-B 13:00-15:00
        「言語処理基盤としての言語資源」
        -タグ付きコーパス,生コーパス,そして新聞記事からウェブへ-
        河原 大輔(情報通信研究機構)
      • T1-C 15:30-17:30
        「多言語話し言葉コーパス(仮題)」
        竹澤 寿幸(情報通信研究機構/ATR)
    • トラック2「文法と意味論」
      • T2-A 10:00-12:00
        「自然言語処理における文法開発の軌跡と展望」
        二宮 崇,宮尾 祐介(東京大学)
      • T2-B 13:00-15:00
        「文法理論に基づく言語処理技術の現状とその応用
        -Parallel Grammar Projectの活動を中心に-」
        増市 博,梅基 宏 (富士ゼロックス株式会社)
      • T2-C 15:30-17:30
        「日本語の数量詞の意味論」
        郡司 隆男 (神戸松蔭女子学院大学)
  • 招待講演の案内
    開催日時: 2007年3月21日(水) 14:00-16:00
    • 「発話が伝える意味 -発話意図を理解する脳機構とその発達-」
      今泉 敏 氏 (県立広島大学保健福祉学部)
      http://www.pu-hiroshima.ac.jp/investigation/scholar/j/j02e.pdf

      概要:
      発話行動のコミュニケーション上の意味は言語形式から予測される意味とは必ずしも一致しない.たとえば「素晴らしい」という発話でも,「賞賛」,「皮肉」,「怒り」,「嫉妬」,「嫌悪」など発話意図や態度に応じた多様で微妙な意味を伝達し得る.このような意味の伝達には音声のプロソディが重要な役割を果たす.脳機能を解析した我々の研究によって,古典的言語野には含まれない前頭葉内側部,つまり他者の心的状態の理解に関わる脳機構が発話の意味理解にも関わることが分かった.また,発話の意味理解は5~6歳で成熟し始める能力で,他者の心の理解に障害があると発達が遅れることも分かった.これらの結果に基づき,発話の意味理解機構を考察する.

    • 「人間の言語処理における選択的遅延処理仮説の妥当性について
      -「ガ格連続文」の処理過程を中心に-」
      坂本 勉 氏 (九州大学)
      http://www.lit.kyushu-u.ac.jp/~sakamoto/

      概要:
      「即時処理」は,未処理の要素を保ち続ける必要がないという長所があるが,一度確定した構造が間違いであった場合は処理のやり直し(再分析)が必要となるという短所がある.一方,「遅延処理」の長所は,不完全で間違った判断を避けることができるという点だが,未処理の要素を保ち続けるための負荷という短所がある.そこで,我々人間は基本的には即時処理を行うが,ある特定の場合にだけ遅延処理を行うという「選択的遅延処理仮説」の妥当性を検討する.具体的には,第2ガ格名詞句が主語か目的語か曖昧であるガ格連続文(太郎が花子が笑ったと言った.太郎が花子が好きだ.)の処理過程を心理言語学的実験によって検討した結果を基に議論する.

  • テーマセッション趣旨
    • テーマセッション1 教育を支援する言語学・言語処理

      近年,国語力の低下など若者の学力低下が問題視されており,教育の重要性が再認識されている.また,英語をはじめとする外国語の学習や教育熱も高まっている.言語研究・言語処理研究の成果や知見が,言語教育の現場でどのように活用できるかという問題は,今後の課題の一つであろう.

      本セッションでは,教育への応用を射程に入れた言語研究・言語処理研究に関する研究発表を広く募集する.どのような知見や技術が教育のどのような側面に役立つのか,逆に,教育現場でどのような知見が必要とされるのか,などについて検討したい.

      具体的には以下のような(しかし,これだけに限らない)トピックに関する研究発表を募集する.

      • インターネット上の情報や言語資源を,教育に生かす言語処理技術
      • 外国語学習についての言語研究からの知見
      • 言語学習や言語教育の支援システム,E-ラーニング
      • 言語教育への言語理論の応用

    • テーマセッション2 「語の意味」と言語学・言語処理

      言語処理研究がより深い意味理解に向かうとき,鍵となる問題の一つは語の意味の問題であろう.語の意味をどのように捉えるべきか,辞書には何をどのように記述しておくのがよいか,どうすれば高品質の語彙意味記述を大規模に行えるかなど,未解決の課題も多く,言語処理研究はその途についたばかりである.

      これに対し言語学では,実データから語の意味分析を行う記述的研究や,言語理論ベースの生成語彙意味論,語彙概念構造,フレーム意味論など,語彙意味論研究が多様性を見せながら,めざましく発展してきている.

      そこで本テーマセッションでは,言語学と言語処理の双方から,語の意味・形態・機能という点に着目した理論的および実証的な研究を広く募集する.語の意味はどのような枠組みで分析・記述できるのか,どのような(広義の)辞書を構築すると,これからの言語学・言語処理にどのように役立つか,といったテーマについて論文を募集し,言語学・言語処理の分野をまたいで議論を行う場としたい.具体的には以下のような(しかし,これだけに限らない)トピックに関する研究発表を募集する.

      • 語の意味,意味体系に関する理論的・実証的な研究
      • 語の意味を記述した辞書の設計と構築に関する研究
      • 頑健な意味解析の実現など語の意味情報の運用に関する研究

  • 特別講演のご案内
    第13回言語処理学会年次大会では,年次大会参加者層にとって有益となるであろう時代的なホットトピックについてご講演いただく特別講演を,招待講演とは別に企画しました.

    開催日時: 2007年3月22日(木) 13:00-14:00

    「大量情報からの価値創出:情報爆発(文科省)ならびに,情報大航海 (経済省)プロジェクトの目指すところ」

    喜連川 優 氏 (東京大学 生産技術研究所,戦略情報融合研究センタ)
    http://www.tkl.iis.u-tokyo.ac.jp/Kilab/Members/memo/kitsure.html

    概要:
    人類が創出する情報,センサーを含むコンピュータが生み出すデータが爆発的に増大しており,情報爆発プロジェクトでは当該現象に関連して派生する諸問題に対して,情報関連研究者が一丸となり取組もうとしており,その生い立ちと現状について述べる.また,来年度より情報大航海プロジェクトが計画されており,産学官の連携が強く期待されるところである.産が主体となる大航海Pの目指すところについてもご紹介したい.
  • 大会発表申込について
    • スケジュール
      発表申込締切 2007年 1月 5日(金)
      発表採否通知 2007年 1月16日(火)
      発表最終論文提出期限 2007年 1月30日(火)
    • 大会発表申込先
      発表申込は,下記のWebサイトにて受け付けます.

      http://nlp2007.itc.nagoya-u.ac.jp/

      申込の受け付けは,12月中旬に開始する予定です.
      なお,Web経 由での申込が不可能である場合には,下記までご連絡ください.
      名古屋大学 情報連携基盤センター
      松原 茂樹
      E-mail: matubara (at) nagoya-u.jp
      TEL: 052-789-4387 FAX: 052-789-4384
    • 発表申込要項
      1. 発表者または連名者の中に言語処理学会正会員または学生会 員(入会希望でも可)が含まれていることが必要です.なお, 現在非会員の方で入会を希望される方は,「入会希望」とし てお申し込みいただき,少なくとも発表時までに入会手続き をしていただくようにお願いいたします.
      2. 口頭発表・ポスター発表の「該当分野」として,以下の項目 (小項目)から,関係の深い順に3項目選択してください. 例えば,「語彙・辞書」であれば「B-1」と指定してください. なお,テーマセッションを希望する場合には指定する必要は ございません.
        1. 言語学・言語分析
          (1)音声・音韻 (2)形態論 (3)統語論 (4)意味論 (5)語用論 (6)談話分析 (7)計量言語学 (8)心理言語学 (9)対照言語学 (10)認知言語学 (11)社会言語学

        2. 基盤技術・言語資源
          (1)語彙・辞書 (2)形態素解析 (3)構文解析 (4)意味解析 (5)生成 (6)文脈処理 (7)テキストDB・言語資源

        3. 応用技術
          (1)機械翻訳 (2)情報検索 (3)対話 (4)要約 (5)情報抽出 (6)質問応答 (7)言い換え (8)知識獲得・マイニング (9)文書分類(10)Web応用 (11)音声言語処理 (12)教育応用

        4. その他 (     )
    • 発表申込時の注意
      1. 発表申込時の記入事項によりプログラムを作成しますので, 申込後の題目,著者の変更はできません.
      2. プログラム確定後(採録が通知された後)の発表のキャンセ ルはできません.
      3. テーマセッション(上記参照)での発表を希望される場合は, 申込時に明示的にご指定ください.なお,テーマセッション を希望された場合でも,プログラム委員会の判断によって一 般発表 (口頭発表・ポスター発表)に回っていただくことも ありますので,ご了承ください.
      4. 発表申込終了後に確認のメールが返送されますので,申込内 容に誤りがないことを必ずご確認ください.
    • 論文執筆要項
      1. 論文は口頭発表・ポスター発表ともに2~4ページです.
      2. 提出していただいた論文原稿をカメラレディとして,そのまま論文集に掲載いたします.
      3. 論文原稿はA4版で作成してください.印刷時にはB5版に縮小します.
      4. 上下に各30mm,左右に各20mm以上の余白を空けてください.
      5. ページ番号は入れないでください.
      6. 論文原稿の冒頭に表題と著者名,所属を書いてください.所属名が長い人はなるべく短縮名を使ってください.
      7. その他のスタイルは自由です.
    • 論文提出時の注意
      1. 発表最終論文の提出期限は2007年1月30日(火)★厳守★です.期限に遅れますと論文集への掲載ができませんので,くれぐれもご注意ください.
      2. 論文原稿はPDFファイルで提出していただきます.具体的な提出方法は採録を通知する際にお知らせいたします.もしPDFファイルでの提出が困難な場合には,あらかじめ以下のメールアドレスにお問い合わせください.

        nlp2007-submission (at) el.itc.nagoya-u.ac.jp
        竹内 孔一 (岡山大学)
      3. PDFファイルを作成する際には,以下の2点に特にご注意ください.
        • PDFファイルにフォントを埋め込むようにしてください.
        • PDFファイルの用紙サイズはA4(210mm×297mm)に設定してください.
        • 参考までに,Adobe Acrobat Distillerを利用したPDFの作成手順を以下に示します.Microsoft WordなどからAcrobatPDFMakerを利用して作成する場合も,ほぼ同様の設定手順です.
          • Acrobat Distiller(ver. 5.0):
            ジョブオプションを ``print’’ にした後,「設定」→「ジョ ブオプション」 →「一般」の中にある「デフォルトページ サイズ」をA4(210mm×297mm)に変更し,設定を別名で保存 してください.また,PDF 作成時にはジョブオプションを保 存した設定にしてください.
          • Acrobat Distiller(ver. 6.0):
            ジョブオプションを ``standard’’にした後,「設定」→ 「Adobe PDF設定の編集」→ 「一般」の中にある「デフォル トページサイズ」をA4(210mm× 297mm)に変更し,設定を そのまま保存するか,別名で保存してください.また,PDF 作成時にはジョブオプションを保存した設定にしてください.
          • Acrobat Distiller(ver. 7.0):
            デフォルト設定を``標準’’ にした後,「設定」→「Adobe PDF 設定の編集」→「一般」の中にある「デフォルトページ サイズ」において幅210,高さ297,単位``ミリ’’に変更し, 設定をそのまま保存するか,別名で保存してください.また, PDF作成時にはデフォルト設定を保存した設定にしてください.
      4. PDFファイルを提出する前に,Acrobat Reader 7.0.5(またはその上位バージョン)にて正常に印刷できることを必ず確認してください. Acrobat Reader 7.0.5はAdobe Systems社の以下のページから入手できます.

        Windows版(日本語,英語,フランス語およびドイツ語版)
        http://www.adobe.co.jp/support/downloads/acrwin.html

        Macintosh版(日本語,英語,フランス語およびドイツ語版)
        http://www.adobe.co.jp/support/downloads/acrmac.html
      5. また,PDFファイルの用紙サイズがA4(210mm×297mm)であること を「ファイル」→「文書のプロパティ」→「概要」を選択して確認 してください.提出していただいた原稿はこちらでA4用紙に印刷い たします.このとき,PDFファイルの用紙サイズが異なりますと, 正常に印刷できず,論文集に掲載できない場合があります.特に, 用紙サイズがUSレターになっていないことを確認してください. 提出期限前ならば,何度でも論文原稿を再提出することができます. 一度提出した原稿を修正したいときは,同じ手順で修正済みの原稿 を再提出して下さい.一番最後に提出された原稿を論文集に掲載い たします.
      6. 提出期限後は論文原稿の修正ならびに再提出はできません.
  • 年次大会参加について

    発表者は*必ず*事前登録してください.事前登録されない場合発表が取り消される場合がありますので注意してください.
    (事情により発表者の参加が確定できない場合は,共著者のうち最低一人は事前登録してください)

    年次大会に参加される方は,できるだけ事前登録申込をお願いします.大会当日も登録申込ができますが,当日登録申込者用資料(大会プログラムや論文集CD-ROMなど)の数には限りがあります.また,印刷製本版論文集の当日販売は小部数に限られ,先着順となりますので,製本版を希望される場合は事前登録が確実です.

    事前登録申込締切
    2007年 2月 9日(金)
    事前登録に伴う入金締切
    2007年 2月16日(金)

    事前申込をされた方には,3月上旬に参加証を郵送します.参加証は,大会期間中必ずご着用ください.

    事前登録の方法,参加費などの詳細は後日年次大会WWWサイトにてお知らせいたします.

    http://nlp2007.itc.nagoya-u.ac.jp/

    《事前登録は1月上旬開始予定です.》
    WWW上にてオンラインで事前登録ができるように準備中です.
    もうしばらくお待ちください.

    なお,年次大会の期間中,京都及び周辺の宿泊施設は混雑が予想されますので,宿泊施設のご予約をお早めになされることをお勧めします.

  • 懇親会参加について

    本大会におきましても,懇親会を予定しております.
    開催場所,費用などにつきましては,後日大会WWWサイトにてお知らせい たします.

    http://nlp2007.itc.nagoya-u.ac.jp/

    もうしばらくお待ちください.

  • 委員一覧
    • 大会プログラム委員会
      委員長 中岩浩巳 (NTT)
      委員 秋葉 泰弘 (NTT)
      出羽 達也 (東芝)
      大竹 清敬 (NICT)
      神崎 享子 (NICT)
      清田 陽司 (東大)
      駒谷 和範 (京大)
      颯々野 学 (ヤフー)
      新納 浩幸 (茨城大)
      竹内 孔一 (岡山大)
      徳久 良子 (豊田中央研究所)
      成田 真澄 (東京国際大)
      桝井 文人 (三重大)
      松原 茂樹 (名大)
      丸山 岳彦 (国語研)
      宮田 高志 (ジャストシステム)
      村上 仁一 (鳥取大)
    • 大会実行委員会
      委員長 馬 青 (龍谷大)
      委員 南條 浩輝 (龍谷大)
      福本 淳一 (立命館大)
      吉見 毅彦 (龍谷大)
      渡辺 靖彦 (龍谷大)



□ワークショップ(W1)「言語的オントロジーの構築・連携・利用」 論文募集

各種の自然言語処理の高度化や,いわゆるセマンティックWebを支えるリソースとして,計算機で利用可能な語彙知識としての言語的オントロジーの重要性が広く認識されるようになっています.すでに,WordNetやEDR電子化辞書のような大規模な言語的オントロジーが自然言語処理の研究や知識システムの開発に活発に利用されていますが,今後は特定のコミュニティやドメインに特化した言語的オントロジーを自動獲得する方法論や,既存の各種のオントロジーを分野や言語にまたがって有機的に連携,あるいは,統合させる方法論の確立が必要になると考えられます.

そこで,本ワークショップにおいては,以下に例示するような「言語的オントロジーの構築・連携・利用」に関する研究発表を募集し,議論および意見交換の場としたいと考えています.以下の研究テーマ例に限定されることなく,関連する研究発表のご投稿をお願いいたします.

  • コーパスからのオントロジーの学習
  • 異なる言語的オントロジーの統合・連携 (異言語間,異ドメイン間)
  • 言語的オントロジーと上位オントロジーや一般的なオントロジーとの統合・連携
  • コーパス・辞書などの言語資源と言語的オントロジーの連動・連携

なお,発表希望件数が予定数(10件程度)より多い場合もなるべく多くの発表を可能にしたいと考えており,本大会中にワークショップセッションを設けるか,または,ポスター・デモセッションを実施できないかを検討いたします.つきましては,これらに関する希望も発表申し込みにお書きください.

また,言語処理学会の論文誌である「自然言語処理」において,本ワークショップと同様のテーマの特集号を企画中であり,本ワークショップ後に論文を募集する予定です.

発表の申込は以下の要領でお願いします.

  1. 申込先
    原則としてe-mailでのみ受け付けます.下記までお送りください.
    林 良彦 hayashi (at) lang.osaka-u.ac.jp
  2. フォーマット
    タイトル:
    氏名:
    所属:
    e-mail:
    アブストラクト(500字程度):
    本大会中のワークショップセッションでの発表の可否:
    ポスター・デモ発表の希望・可否:
  3. スケジュール
    発表申込締切 2007年 1月 9日(火)
    発表採否通知 2007年 1月16日(火)
    発表最終論文の提出期限 2007年 1月30日(火)★厳守★
  4. 発表に関する注意事項
    発表資格: 特にありません.非会員の方でも発表できます.
    発表時間: 30分(発表20分,質疑10分)の予定.
    論文体裁: A4で4ページ以内(本大会の形式に準じます)
    予稿集: 印刷版は別冊,電子版は本大会のCD-ROMに含める予定.

[プログラム委員]
荒川 直哉 (ジャストシステム)
乾 健太郎 (奈良先端科学技術大学院大学)
荻野 孝野 (日本システムアプリケーション)
神崎 享子 (情報通信研究機構)
田中 貴秋 (NTT)
徳永 健伸 (東京工業大学)
橋田 浩一 (産業技術総合研究所)
林 良彦 (大阪大学)

[URL]
http://chiron.lang.osaka-u.ac.jp/NLP2007.WS.Ontology/


□ワークショップ(W2)「大規模Web研究基盤上での自然言語処理研究,情報検索研究」論文募集

ある統計によれば,世界のインターネットユーザーは10億人を越え,日本では国民の2/3がネットを利用しているとされています.* このような数のユーザーに向けて日々生成される膨大なネット文書は史上最大のテキストコーパスと見なせ,現在統計的手法が主流となっている自然言語処理・情報検索研究にとってまたとない研究の題材と言えます.また,こうしたWebの発展が新規なアプリケーションを研究・開発する機会を提供していることは論を待たず,実際に我々の研究コミュニティーに対して多方面からアプリケーションへの具体的要求が寄せられているのが現状と言えます.本ワークショップの目的は,このような状況を踏まえ,自然言語処理・情報検索のコミュニティーが如何に斬新な研究・開発の方向を打ち出し,様々なニーズに応えて行くか,あるいはそもそも如何なる新たなニーズを創出すべきかを,様々なプロジェクトに関する発表をもとに探ることにあります.

また,大規模なWebアーカイブの構築も様々な団体で進められており,日本でも文部科学省科学研究費特定領域「情報爆発IT基盤」においてWebアーカイブを初めとする研究基盤の整備が開始され,我々の研究分野のみにとどまらず,多くの分野でそうした基盤を有効利用し,新たな研究の方向を探る動きが顕在化しております.** 本ワークショップでは,このような具体的な動きも視野にいれつつ,我々のコミュニティーが如何なる貢献が出来るかも議論したいと考えております.

以上を踏まえて,本ワークショップでは大規模Webアーカイブを前提とした,現在進行中の,もしくは構想段階の研究プロジェクトに関する発表を広く募集します. ただし,長期的視野にわたる研究の方向を議論するという立ち場から,単発の研究発表ではなく,長期的視野に立ったプロジェクトに関する発表を優先的に採択することといたします.より具体的には,既にWeb文書に関する研究としてある程度方向性を確立したといえる

  • 検索エンジン
  • テキストマイニング
に限らず,
  • 全く新規で前例を見ないWebベースの自然言語アプリケーション
  • NLPにおける従来技術である質問応答,機械翻訳,情報抽出等のWebへのスケールアップ
  • Web2.0,ブログなどのWeb特有の枠組みをサポートする自然言語処理,情報検索技術
  • 特定のアプリケーションに依存しないWebを前提とした基盤技術,例えば大規模な知識獲得
といった多種多様なテーマに関するプロジェクトの発表を期待します.また,応募された発表の他に参加者でディスカッションを行なう時間を設ける予定です. * 国連貿易開発会議 http://www.unctad.org/en/docs/sdteecb20061_en.pdf
総務省「通信利用動向調査」
http://www.johotsusintokei.soumu.go.jp/statistics/data/050510_1.pdf
** http://i-explosion.ex.nii.ac.jp/i-explosion/html/S/A01-1/index.html

発表の申し込みは以下の要領でお願いいたします.

  1. 申し込み先
    鳥澤 健太郎 torisawa (at) jaist.ac.jp
    (e-mailのみ受け付けます. また,申し込み受領後,受領確認のメールを送付いたします. )
  2. フォーマット
    タイトル:
    著者名(発表者には*を付けてください):
    所属:
    e-mail:
    アブストラクト(500字程度):
  3. スケジュール
    発表申込締切 2007年 1月 5日(金)
    発表採否通知 2007年 1月20日(土)
    発表最終論文の提出期限 2007年 1月30日(火)
  4. 発表に関する注意事項
    発表資格: 特にありません.非会員でも発表できます.
    発表時間: 30分(発表20分,質疑10分)を基本に考えています.

    なお,発表申し込みが非常に多い場合には一部の発表に本会議のセッションに回っていただく可能性があります. ご承知の上申し込みをお願いいたします.

    論文体裁: A4で4ページ以内(本大会の形式に準じます)
    予稿集: 本会議と別冊. ただし,CD-ROMは本会議のものに包含します.
    ネットワーク接続: インターネットを利用したデモを可能にするため現在交渉中です. 詳細が判明次第,ホームページ (http://www-tori.jaist.ac.jp:8000/webws/)にてお知らせします.

[プログラム委員]
相澤 彰子 (国立情報学研究所)
乾 健太郎 (奈良先端科学技術大学院大学)
奥村 学 (東京工業大学)
風間 淳一 (北陸先端科学技術大学院大学)
神門 典子 (国立情報学研究所)
黒橋 禎夫 (京都大学)
関根 聡 (ニューヨーク大学)
徳永 健伸 (東京工業大学)
鳥澤 健太郎 (北陸先端科学技術大学院大学)
中川 裕志 (東京大学)
藤井 敦 (筑波大学)
森 辰則 (横浜国立大学)
吉岡 真治 (北海道大学)
吉永 直樹 (JSPS/北陸先端科学技術大学院大学)




□その他(年次大会発表賞の英文名)

審議されていました年次大会発表賞の英文名が、先の理事会(第63回、12月 1日開催)で決められました。(「__」には大会の通算回数が入ります)

優秀発表賞: The best paper award of the __-th annual meeting of the association for natural language processing
最優秀発表賞: The best paper award (first place) of the __-th annual meeting of the association for natural language processing


□その他(学会ホームページの移設)

本学会ホームページが、九州工業大学(遠藤研究室)から、慶応義塾大学(斎藤研究室)に移設されました。 新しいURIは、

http://www.nak.ics.keio.ac.jp/NLP/

です。

なお、当ニュースレターWeb版の編集は、情報通信研究機構知識創成コミュニケーション研究センター(井佐原様、河原様)が担当されております。




  • 学会に関する問い合わせ先
  • 中西印刷株式会社 東京事務所内 言語処理学会事務局
    Tel. 03-3816-0738
    Fax. 03-3816-0766
    〒113-0023 東京都文京区向丘1-1-17
    e-mail nlp@nacos.com

  • ニュースレター担当(田村直良)
  • 横浜国立大学大学院環境情報研究院
    Tel. 045-339-4161
    Fax. 045-339-5228
    〒240-8501 横浜市保土ヶ谷区常盤台79-7
    e-mail: tam@ynu.ac.jp