言語処理学会ニュースレター

Vol. 13 No. 4 (2006年12月14日発行)


目次

言語処理学会第13回年次大会(NLP2007)開催案内
第13回年次大会併設ワークショップ論文募集
  • W1:「言語的オントロジーの構築・連携・利用」
  • W2:「大規模Web研究基盤上での自然言語処理研究,情報検索研究」
その他
  • 年次大会発表賞の英文名
  • 学会ホームページの移設


□言語処理学会第13回年次大会(NLP2007)開催案内




□ワークショップ(W1)「言語的オントロジーの構築・連携・利用」 論文募集

各種の自然言語処理の高度化や,いわゆるセマンティックWebを支えるリソースとして,計算機で利用可能な語彙知識としての言語的オントロジーの重要性が広く認識されるようになっています.すでに,WordNetやEDR電子化辞書のような大規模な言語的オントロジーが自然言語処理の研究や知識システムの開発に活発に利用されていますが,今後は特定のコミュニティやドメインに特化した言語的オントロジーを自動獲得する方法論や,既存の各種のオントロジーを分野や言語にまたがって有機的に連携,あるいは,統合させる方法論の確立が必要になると考えられます.

そこで,本ワークショップにおいては,以下に例示するような「言語的オントロジーの構築・連携・利用」に関する研究発表を募集し,議論および意見交換の場としたいと考えています.以下の研究テーマ例に限定されることなく,関連する研究発表のご投稿をお願いいたします.

なお,発表希望件数が予定数(10件程度)より多い場合もなるべく多くの発表を可能にしたいと考えており,本大会中にワークショップセッションを設けるか,または,ポスター・デモセッションを実施できないかを検討いたします.つきましては,これらに関する希望も発表申し込みにお書きください.

また,言語処理学会の論文誌である「自然言語処理」において,本ワークショップと同様のテーマの特集号を企画中であり,本ワークショップ後に論文を募集する予定です.

発表の申込は以下の要領でお願いします.

  1. 申込先
    原則としてe-mailでのみ受け付けます.下記までお送りください.
    林 良彦 hayashi (at) lang.osaka-u.ac.jp
  2. フォーマット
    タイトル:
    氏名:
    所属:
    e-mail:
    アブストラクト(500字程度):
    本大会中のワークショップセッションでの発表の可否:
    ポスター・デモ発表の希望・可否:
  3. スケジュール
    発表申込締切2007年 1月 9日(火)
    発表採否通知2007年 1月16日(火)
    発表最終論文の提出期限2007年 1月30日(火)★厳守★
  4. 発表に関する注意事項
    発表資格: 特にありません.非会員の方でも発表できます.
    発表時間: 30分(発表20分,質疑10分)の予定.
    論文体裁: A4で4ページ以内(本大会の形式に準じます)
    予稿集: 印刷版は別冊,電子版は本大会のCD-ROMに含める予定.

[プログラム委員]
荒川 直哉 (ジャストシステム)
乾 健太郎 (奈良先端科学技術大学院大学)
荻野 孝野 (日本システムアプリケーション)
神崎 享子 (情報通信研究機構)
田中 貴秋 (NTT)
徳永 健伸 (東京工業大学)
橋田 浩一 (産業技術総合研究所)
林 良彦 (大阪大学)

[URL]
http://chiron.lang.osaka-u.ac.jp/NLP2007.WS.Ontology/


□ワークショップ(W2)「大規模Web研究基盤上での自然言語処理研究,情報検索研究」論文募集

ある統計によれば,世界のインターネットユーザーは10億人を越え,日本では国民の2/3がネットを利用しているとされています.* このような数のユーザーに向けて日々生成される膨大なネット文書は史上最大のテキストコーパスと見なせ,現在統計的手法が主流となっている自然言語処理・情報検索研究にとってまたとない研究の題材と言えます.また,こうしたWebの発展が新規なアプリケーションを研究・開発する機会を提供していることは論を待たず,実際に我々の研究コミュニティーに対して多方面からアプリケーションへの具体的要求が寄せられているのが現状と言えます.本ワークショップの目的は,このような状況を踏まえ,自然言語処理・情報検索のコミュニティーが如何に斬新な研究・開発の方向を打ち出し,様々なニーズに応えて行くか,あるいはそもそも如何なる新たなニーズを創出すべきかを,様々なプロジェクトに関する発表をもとに探ることにあります.

また,大規模なWebアーカイブの構築も様々な団体で進められており,日本でも文部科学省科学研究費特定領域「情報爆発IT基盤」においてWebアーカイブを初めとする研究基盤の整備が開始され,我々の研究分野のみにとどまらず,多くの分野でそうした基盤を有効利用し,新たな研究の方向を探る動きが顕在化しております.** 本ワークショップでは,このような具体的な動きも視野にいれつつ,我々のコミュニティーが如何なる貢献が出来るかも議論したいと考えております.

以上を踏まえて,本ワークショップでは大規模Webアーカイブを前提とした,現在進行中の,もしくは構想段階の研究プロジェクトに関する発表を広く募集します. ただし,長期的視野にわたる研究の方向を議論するという立ち場から,単発の研究発表ではなく,長期的視野に立ったプロジェクトに関する発表を優先的に採択することといたします.より具体的には,既にWeb文書に関する研究としてある程度方向性を確立したといえる

に限らず, といった多種多様なテーマに関するプロジェクトの発表を期待します.また,応募された発表の他に参加者でディスカッションを行なう時間を設ける予定です.

* 国連貿易開発会議 http://www.unctad.org/en/docs/sdteecb20061_en.pdf
総務省「通信利用動向調査」
http://www.johotsusintokei.soumu.go.jp/statistics/data/050510_1.pdf
** http://i-explosion.ex.nii.ac.jp/i-explosion/html/S/A01-1/index.html

発表の申し込みは以下の要領でお願いいたします.

  1. 申し込み先
    鳥澤 健太郎 torisawa (at) jaist.ac.jp
    (e-mailのみ受け付けます. また,申し込み受領後,受領確認のメールを送付いたします. )
  2. フォーマット
    タイトル:
    著者名(発表者には*を付けてください):
    所属:
    e-mail:
    アブストラクト(500字程度):
  3. スケジュール
    発表申込締切2007年 1月 5日(金)
    発表採否通知2007年 1月20日(土)
    発表最終論文の提出期限2007年 1月30日(火)
  4. 発表に関する注意事項
    発表資格: 特にありません.非会員でも発表できます.
    発表時間: 30分(発表20分,質疑10分)を基本に考えています.

    なお,発表申し込みが非常に多い場合には一部の発表に本会議のセッションに回っていただく可能性があります. ご承知の上申し込みをお願いいたします.

    論文体裁: A4で4ページ以内(本大会の形式に準じます)
    予稿集: 本会議と別冊. ただし,CD-ROMは本会議のものに包含します.
    ネットワーク接続: インターネットを利用したデモを可能にするため現在交渉中です. 詳細が判明次第,ホームページ (http://www-tori.jaist.ac.jp:8000/webws/)にてお知らせします.

[プログラム委員]
相澤 彰子 (国立情報学研究所)
乾 健太郎 (奈良先端科学技術大学院大学)
奥村 学 (東京工業大学)
風間 淳一 (北陸先端科学技術大学院大学)
神門 典子 (国立情報学研究所)
黒橋 禎夫 (京都大学)
関根 聡 (ニューヨーク大学)
徳永 健伸 (東京工業大学)
鳥澤 健太郎 (北陸先端科学技術大学院大学)
中川 裕志 (東京大学)
藤井 敦 (筑波大学)
森 辰則 (横浜国立大学)
吉岡 真治 (北海道大学)
吉永 直樹 (JSPS/北陸先端科学技術大学院大学)




□その他(年次大会発表賞の英文名)

審議されていました年次大会発表賞の英文名が、先の理事会(第63回、12月 1日開催)で決められました。(「__」には大会の通算回数が入ります)

優秀発表賞: The best paper award of the __-th annual meeting of the association for natural language processing
最優秀発表賞: The best paper award (first place) of the __-th annual meeting of the association for natural language processing


□その他(学会ホームページの移設)

本学会ホームページが、九州工業大学(遠藤研究室)から、慶応義塾大学(斎藤研究室)に移設されました。 新しいURIは、

http://www.nak.ics.keio.ac.jp/NLP/

です。

なお、当ニュースレターWeb版の編集は、情報通信研究機構知識創成コミュニケーション研究センター(井佐原様、河原様)が担当されております。




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