言語処理学会ニュースレター

Vol. 21 No. 4 (2014年10月31日発行)

目次

企画記事:国際会議参加レポート (第6回 ACL2014参加報告)
言語処理学会第21回年次大会(NLP2015)開催案内及び発表募集
第21回年次大会 テーマセッション/ワークショップテーマの募集
第21回年次大会 スポンサーの募集
20周年記念論文賞受賞者の声
「自然言語処理」特集号 論文募集

□企画記事:国際会議参加レポート (第6回 ACL2014参加報告)

国際会議参加レポート企画として,今回は今年6月に米国ボルチモアで開催されたACL2014の参加レポートをお送りします.


今回の会議報告は,情報処理学会自然言語処理研究会およびNLP若手の会と連携して企画しました.2014年7月3-4日に網走で開催された情報処理学会第217回自然言語処理研究会と2014年9月21-23日に三浦海岸で開催されたNLP若手の会第9回シンポジウムのそれぞれで,今回寄稿いただいた方々に概要紹介と論文紹介という形で発表していただきました.写真満載で笑いに溢れる楽しく刺激的なご発表でした.情報処理学会自然言語処理研究会では今年度から研究会の動画配信を試行しておりますので,ご興味のある方はぜひご視聴いただければと思います.


 小田悠介 ACL2014 参加報告(その1)-会議の概要とBest Paperの紹介-
 URL: http://www.anlp.jp/doc/IC/ICreportv06/acl2014-1.pdf

 田然 ACL2014 参加報告(その2)-Semantic Parsing 関連の話題-
 URL: http://www.anlp.jp/doc/IC/ICreportv06/acl2014-2.pdf

 菊池悠太 ACL2014 参加報告(その3)-言語の分散表現と少し文書要約-
 URL: http://www.anlp.jp/doc/IC/ICreportv06/acl2014-3.pdf

(担当編集委員 小町守)

□言語処理学会第21回年次大会(NLP2015)開催案内及び発表募集

言語処理学会第21回年次大会(NLP2015)を京都大学において以下の要領により開催いたします.本大会は京都大学大学院情報学研究科との共催で開催されます.また,情報処理学会全国大会と同時開催です.


◯ 大会Webサイト

大会Webサイトは以下のURLにて開設しています.順次,情報をアップデートいたしますので,こちらもご覧ください.


 http://www.anlp.jp/nlp2015/

◯ 開催日時

 2014年3月16日(月)〜 3月20日(金)
    3月16日(月) チュートリアル/ワークショップ
    3月17日(火) 本会議第1日
    3月18日(水) 本会議第2日
    3月19日(木) 本会議第3日
    3月20日(金) ワークショップ
    3月21日(土) ワークショップ(予備日)


 プログラム編成の都合によっては3月16日より本会議(テーマセッションを含む)を開催する可能性があります.


◯ 会場

 会場:京都大学 吉田キャンパス
 所在地:〒606-8501 京都市左京区吉田本町


 アクセスは次のウェブページをご覧下さい.
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/


◯ 今後のスケジュール

 テーマセッション/ワークショップの応募締切  2014年11月14日(金)
 テーマセッション/ワークショップの採用テーマ発表  2014年11月21日(金)
 大会発表申込受付開始       2014年12月 8日(月)
 大会発表申込・論文原稿締切    2015年 1月21日(水)
 大会プログラムWeb公開       2015年 2月12日(木)
 事前参加申込締切         2015年 2月18日(水)
 予稿集Web公開           2015年 3月 9日(月)


 発表申し込みは大会Webサイトから行なっていただく予定です.


◯ 大会発表募集

自然言語に関する理論から応用まで幅広い研究発表を募集します.とくに,言語学,教育学,心理学,認知科学など,日頃「言語処理」とは縁が薄いと感じておられる人文系の研究者の方々からの積極的な発表を期待しています.


口頭発表とポスター発表を募集します.ご自身の研究内容に適していると考えられる発表形態を選択してください.


年次大会では,「幅広い研究分野の研究者の相互交流の場を設ける」という言語処理学会の設立趣旨に鑑み,口頭発表ではセッションの並列度を低く抑えること,ポスター発表を活用いただくことの奨励を進めてきました.しかしながら,発表申し込み数は年々増加し,プログラムが過密になる傾向にあります.ゆとりのあるプログラム編成のために,以下の施策をとる可能性があることをご了承下さい.
・3月16日より本会議(テーマセッションを含む)を開催する.
・ここ数年4並列としていた口頭発表セッションの上限を5並列とする.
・口頭発表で申し込まれたご発表の一部をポスター発表とさせていただく.
ご理解よろしくお願いします.


特定のテーマに絞った密度の濃い議論を促進することを目的として,テーマセッションとワークショップを募集します.


テーマセッションは,言語処理関連分野とは縁が薄いと感じておられる人文系などの研究者の方々からの発表を奨励するための,分野横断的口頭発表セッションです.セッションの最後に総合討論の時間を取り,参加者の間でより活発な討論ができるような場を持ちたいと考えています.今回より,言語学,非工学系分野の方の更に積極的な参加を促すためにテーマセッションでの発表においては会員資格の有無を問わないこととします.


ワークショップは,本会議とは日を分けて開催され,内容編成の自由度も高くなっています.テーマセッションは(最後の総合討論を除き)原則口頭発表のみですが,ワークショップでは,招待講演,パネルなど他の企画も実施いただけます.時間も半日以上とし,1日を超えても構いません.
(テーマセッション/ワークショップの募集文に,これらの詳細があります.)


チュートリアルや招待講演など,例年通りの企画も実施します.また,今回は,情報処理学会全国大会と同時開催です.多数の皆様のご発表,ご参加をお待ちしています.


◯ 大会発表申込先

発表申込は,下記のWebサイトにて受け付けます.
 http://www.anlp.jp/nlp2015/


申込の受付は,2014年12月8日に開始する予定です.なお,Web経由での申込が不可能である場合には,下記までご連絡ください.


言語処理学会第21回年次大会 プログラム委員会 発表申込受付担当
Email: nlp2015-inquiry (at) anlp.jp


昨年度と同様,発表申込と同時に予稿集の原稿を投稿していただきます.発表申込時に必ず予稿集の原稿をpdfでご用意くださいますよう,お願いいたします.


◯ 発表申込要項

1. 一般セッションでの発表においては,申込の時点で,著者(発表者または共著者)の中に言語処理学会正会員または学生会員が含まれていることが必要です.どなたも会員でない場合には,申込の時点までに入会していただくようにお願いいたします.
テーマセッションでの発表においては,会員資格の有無を問いません.

  言語処理学会入会案内
  http://www.anlp.jp/guide/admission.html

2. 申込の際には,口頭発表,ポスター発表,テーマセッションでの発表など,発表の種別を問わず,発表の「該当分野」として,以下の項目(小項目)から3種類選択していただく予定です.発表に関係が深いと思われる順に3種類選択してください.例えば,「語彙・辞書」であれば「B-1」を選択してください.

指定して頂いた該当分野は大会プログラムの決定の際に重要な情報となります.不適切な分野を不適切な順序で選ぶと発表者にとって不本意なセッションでの発表が割当てられる可能性があります.その点を考慮して,該当分野はなるべく発表の実態に合ったものを選ぶようにして下さい.

  A. 言語学・言語分析

  (1)音声・音韻 (2)語彙・形態論 (3)統語論 (4)意味論
  (5)語用論   (6)計量・コーパス言語学  (7)心理言語学
  (8)認知言語学 (9)社会言語学  (10)対照言語学

  B. 基盤技術・言語資源

  (1)語彙・辞書 (2)形態素解析  (3)構文解析
  (4)意味解析  (5)談話解析   (6)固有表現解析
  (7)生成    (8)言語資源・コーパス (9)アノテーション
  (10)含意関係・言い換え (11)知識獲得 (12)文書分類
  (13)機械学習 (14)マルチモーダル

  C. 応用技術

  (1)機械翻訳 (2)情報検索 (3)対話 (4)要約
  (5)情報抽出 (6)質問応答 (7)Web応用
  (8)テキストマイニング (9)評判・感情解析
  (10)音声言語処理 (11)教育応用

  D. その他 (     )

◯ 発表申込/原稿提出時の注意

1. 一般セッションでの発表においては,申込の時点で,著者(発表者または共著者)の中に言語処理学会正会員または学生会員が含まれていることが必要です.どなたも会員でない場合には,申込の時点までに入会していただくようにお願いいたします.
テーマセッションでの発表においては,会員資格の有無を問いません.

2. 発表申込時の記入事項によりプログラムを作成しますので,発表申込締切後の題目,著者の変更はできません.

3. 発表申込と予稿集への論文投稿を同時に行なっていただきます.発表申込時に論文の原稿も必ず用意してくださいますよう,お願いいたします.

4. 発表申込締切後の変更・差し替え・キャンセルはできません.発表申込は,充分に注意を払って行なってくださいますよう,お願い申し上げます.

5. 本大会に投稿される論文等(投稿される論文,予稿集,ワークショップ論文等を含む)の著作権は,本学会に最初に原稿が投稿された時点から原則として本学会に帰属します.あわせて,投稿される論文等の著作権については,以下にご注意下さい.

執筆に際しての注意事項:

執筆に当っては,他人の著作権を侵害しないよう,次の点に十分留意してください.

* 他人の著作権の侵害,名誉毀損の問題を生じないように配慮する.
* 公表された著作物を引用するときには,必ず出典などを明示する.
* 万一,執筆内容が第三者の著作権を侵害するなどの指摘がなされ,第三者に損害を与えた場合,執筆者がその責を負う.

著作権および電子媒体による論文の公開:

著作権および電子媒体による論文の公開著作権は原則として本学会に帰属するものとします.著作権が所属機関にある場合などで,本学会に帰属することが困難な場合は申し出により協議します.問い合わせ先 ( nlp2015-inquiry (at) anlp.jp ) までお申し出ください.なお,本学会は,掲載論文や発表申込情報(住所等の個人情報を除く)が広く学術研究に利用できるよう,電子的な論文データベース等のサービスに提供することがあります.

掲載論文の著者が当該論文を電子化し,計算機ネットワーク,CD-ROMなどの電子媒体を用いて,当該論文を第三者に公開する場合,当該論文が所載されている「年次大会発表論文集」の書誌情報を明記して,第三者に明瞭に分かるようにしなければなりません.

上記の「執筆に際しての注意事項」ならびに「著作権および電子媒体による論文の公開」に同意いただいた上で講演申し込み,原稿をご投稿ください.本会議の場合は,Webサーバ上での原稿送信の際に「著作権譲渡に同意します」ボタンを押さないと送信することはできません.「著作権譲渡に同意します」ボタンを押すことでご同意いただいたものとさせていただきます.

6. 特に優れた論文には,優秀賞,若手奨励賞が与えられます.
若手奨励賞は,以下の全ての要件を満たす方を対象者とし,その中から受賞者を決定いたします:
     a. 2015年4月1日において満30歳未満のもの
     b. 講演者として登録かつ講演を行なったもの
     c. 過去に優秀(発表)賞を受賞していないこと
     d. 過去に若手奨励賞を受賞していないこと
対象者に該当する方は,投稿の際にその旨申告して頂きますようお願いします.
7. 原稿はPDFファイルで提出していただきます(どうしてもPDFファイルでの提出が不可能な方は別途対応いたします).具体的な提出方法につきましては,論文投稿Webサイトの開設後,そのサイトでの手順に従ってください.

8. PDFファイルのフォーマットが適切でない場合には,予稿集に掲載できない場合があります. 論文投稿Webサイトに掲載予定の原稿作成時の注意をよく読んで原稿を作成してください.なお,LaTeXのスタイルファイルの見本を用意していますので,ご利用下さい.

9. 本会議の予稿集論文は,口頭発表かポスター発表によらず最大4ページです.

10. ポスター・口頭発表の区分については,プログラム委員会の判断,会場の事情などにより変更させていただくことがありますので,あらかじめご了承ください.
なお,口頭発表,ポスター発表の振り分けは論文の質とは関係なくおこない,大会の優秀賞・若手奨励賞選考にあたっても区別をしません.

11. "No show"に関する注意.これまでの大会で,「事前の連絡なく口頭発表に現れなかった」,「ポスターを貼ってあるだけで説明員がまったくいなかった」などの,いわゆる"No show"に関する苦情が寄せられています.このようなことが多発しますと学会としてもペナルティの導入などを検討せざるを得なくなります.他の参加者の迷惑にならないよう,みなさんの責任ある参加をお願いします.

◯ 予稿集

本大会では,大会の1週間前(2015年3月9日(月)予定)に予稿集をWeb上で公開する予定です.CD-ROMは作成しませんのであらかじめ予稿集をダウンロードして大会にいらっしゃるようお願いします.ダウンロード・サイトの情報については参加申し込みをいただいた時にお知らせします.印刷製本版の予稿集も作成いたしませんのでご注意ください.

◯ 参加登録

参加登録・参加費支払いなどについては決定次第,ご連絡いたしますので,しばらくお待ちください.

◯ 委員一覧

大会委員会
委員長 菊井 玄一郎 (岡山県立大)
委員 赤峯 享 (NEC)
加藤 恒昭 (東大)
河原 大輔 (京大)
関根 聡 (NYU)
森 辰則 (横浜国大)

大会プログラム委員会
委員長 加藤 恒昭 (東大)
副委員長 森 辰則 (横浜国大)
委員 阿辺川 武 (NII)
石川 開 (NEC)
内田 ゆず (北海学園大)
海野 裕也 (PFI)
金山 博 (日本IBM)
小林 一郎 (お茶大)
小林 のぞみ (NTT)
小町 守 (首都大)
佐々木 稔 (茨城大)
佐々木 裕 (豊田工業大)
渋木 英潔 (横浜国大)
嶋田 和孝 (九工大)
高橋 哲朗 (富士通)
難波 英嗣 (広島市大)
橋本 泰一 (LINE)
平尾 努 (NTT)
船越 孝太郎 (HRI)
増市 博 (富士ゼロックス)
吉田 光男 (豊橋技科大)
吉田 稔 (徳島大)
アドバイザ 奥村 学 (東工大)

大会実施委員会
委員長 河原 大輔 (京大/JST)
委員 荒牧 英治 (京大/JST)
金丸 敏幸 (京大)
中澤 敏明 (JST)
林部 祐太 (京大)
宮部 真衣 (京大)
森 信介 (京大)
森田 一 (京大)

◯ 問い合わせ先

お問い合わせは次のメールアドレスにお願いいたします.

言語処理学会第21回年次大会 プログラム委員会 委員長 加藤 恒昭
Email: nlp2015-inquiry (at) anlp.jp

□第21回年次大会 テーマセッション/ワークショップテーマの募集

特定のテーマに絞った密度の濃い議論を促進することを目的とし,テーマセッション及びワークショップを募集いたします.

今大会では前回の大会と同様にテーマセッションとワークショップの両者をその性質によって明確に区別し,それぞれ募集いたします.

◆テーマセッションとは
テーマセッションは,年次大会の1セッションとして本会議中に開催されます.テーマセッションではセッション内の全ての発表後に議論を深めるための総合討論の時間を設けることができます.また,オーガナイザ(テーマ提案者)には,座長として,セッションの司会・進行をご担当いただきます.一般セッションと同じ形式の口頭発表のみを対象とし,招待講演のようなセッション独自の企画は実施できません.全ての発表が大会賞の選考対象となります.

テーマセッションの選考においては,言語学など非工学系の分野からの発表が見込まれるテーマを優先します.そのため,テーマセッションとして応募されたテーマでも,場合によってはワークショップとして採択することがありますので,ご了承ください.
テーマセッションにおいては言語処理学会非会員の方にもご発表いただけます.積極的に応募していただけますようお願いします.

◆ワークショップとは
本会議と日を分けて催します.ワークショップのプログラム構成はオーガナイザ(テーマ提案者)に一任されます.招待講演,パネルセッションなど,独自の企画を実施していただけます.時間は半日から1日を基本とします(それ以上の時間が必要な方はご相談ください).ワークショップ内の発表は大会賞の選考対象とはなりません.

また,ワークショップの参加費は,本会議参加費に含まれる予定です.その場合,ワークショップの予稿集は,本会議同様Web上で配布されます.

◆ 応募要領
下記の応募フォーマットに必要事項を記入の上,nlp2015-plan (at) anlp.jp まで,電子メールにてご応募ください.

提案いただいた内容は,プログラム委員会で審議し,後日,採否結果をお知らせいたします.

テーマ採択後,応募フォーマット内の文面については,その一部もしくは全部をプログラム委員会で加筆・修正の上,学会ウェブサーバ,メーリングリスト等で公開することがあります.

○ テーマセッションについての注意事項:
オーガナイザ(テーマ提案者)には,開催当日にセッションの座長をご担当頂きますが,テーマ採択後のテーマセッションの開催に伴う準備(発表募集,採択,プログラム作成等)につきましては全てプログラム委員会にておこないます.

テーマセッションの開催日は原則としてプログラム委員会で調整後,決定されます.

総合討論の時間をご希望される場合,討論時間は口頭発表1件分(20分)あるいは口頭発表2件分(40分)としてプログラム委員会で調整いたしますので,あらかじめご了承ください.

採択されたテーマセッションへの発表希望者が極端に少ない場合は,テーマセッションの開催は中止とさせて頂き,テーマセッションへ集まった投稿論文は一般セッションでの発表へと移っていただくことがありますので,そのことも併せてあらかじめご了承ください.

○ ワークショップについての注意事項:
採択後のワークショップ開催に伴う準備(発表募集,採択,プログラム作成を含む)につきましては,会場の手配と参加者の受付を除いて,原則オーガナイザに行っていただきます.

ワークショップの開催日(本会議前日・翌日のどちらか)は原則としてプログラム委員会で調整後,決定されます.

採択されたワークショップへの発表希望者が少ない場合,ワークショップの開催可否はオーガナイザのご判断にお任せいたします.

◆スケジュール
応募締切:    2014年11月14日(金)
採択テーマ発表: 2014年11月21日(金)

◆ワークショップ参加費
ワークショップ参加費は,本会議参加費に含まれる予定です.
(予稿集を本会議同様Web上で配布することに決定した場合)

◆問合せ先
言語処理学会第21回年次大会 テーマセッション・ワークショップ担当
内田ゆず,船越孝太郎,小林一郎
Email: nlp2015-plan (at) anlp.jp

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◆テーマセッション/ワークショップテーマ応募フォーマット
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種別:(テーマセッション/ワークショップ)
タイトル:
趣旨(300字程度):

提案者(複数可)
- 氏名
- 所属

代表連絡者
- 氏名
- 所属
- メールアドレス
- 電話番号

○ テーマセッションの場合
総合討論の時間を:(希望する/希望しない)
ワークショップとして採択された場合:(取り下げる/取り下げない)

○ ワークショップの場合
半日・全日の希望:(半日/全日)
発表件数の見込み:
参加人数の見込み:

コメント(特記事項があれば記入してください):

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テーマセッション/ワークショップテーマ応募フォーマットはここまで.

□第21回年次大会 スポンサーの募集

年次大会では,下記の内容でスポンサー企業,団体を募集いたします.

◆ スポンサーの種類,料金と特典

プラチナ ゴールド シルバー
料金 20万円 10万円 3万円
1)ロゴ
2)広告 2面まで 1面まで 1面まで
3)展示 可能 可能
4)パンフレット 可能 可能 可能
5)ご招待 2名 1名

◆ 特典
1)ロゴ
年次大会でプログラムなどの配布物を入れるバッグにロゴを提示します.ロゴの大きさはスポンサーの種類によって異なります.
同じ種類のスポンサー内での表示の順番は,基本的に申し込み順によって決めさせていただきます.また,年次大会のWebページにおいても,ご希望のリンク先へのリンクを張ったロゴを表示します.

2)広告
年次大会で参加者全員に配るプログラムに広告を掲載します.
ページ数はスポンサーの種類によって異なります.

3)展示
年次大会開催中にブースを設け展示を行うことができます.

4)パンフレット
年次大会の参加者全員に,受付時にご希望のパンフレット,チラシなどを配布します.

5)本会議・懇親会へのご招待
本会議・懇親会にご招待いたします.無料でご参加いただけます.

◆ 応募先・問い合わせ先
言語処理学会第21回年次大会 スポンサー担当
関根聡,小原京子,石川真奈見
Email: nlp2015-sponsor (at) anlp.jp

□20周年記念論文賞受賞者の声

○ 河原大輔(京都大学)

論文「格フレーム辞書の漸次的自動構築」(Vol.12, No.2, 2005)に対して,学会から20周年記念論文賞をいただきました.このような栄誉ある賞をいただき,誠に光栄に存じます.

この論文では,自然言語理解に必要となる基礎的な知識である格フレーム辞書を,大規模コーパスの自動解析結果から構築する方法を述べたものです.曖昧かつ多様な言語現象に対応するため,確からしい関係を段階的に抽出,集約することによって,格フレーム辞書を構築するという手法です.

論文の執筆時には,新聞記事コーパス2600万文という当時としては大規模なコーパスを使って格フレーム辞書を構築していました.今では,同じ方法を100億文超という,より大規模なWebコーパスに適用し,多くの新語や専門用語をカバーする格フレーム辞書になっています.構築した格フレーム辞書は言語資源協会から公開し,多くの研究機関などで利用していただいています.また,検索インタフェースも公開しており,言語学の研究者の方や日本語学習者の方からのフィードバックもいただきながら,改良を続けています.

格フレーム辞書の応用として,構文解析,述語項構造解析などに適用しており,それらの解析精度が向上し,実際に使えるレベルになってきたと感じています.しかし,省略解析や意味解析など,意味に関わるタスクの精度はまだそのレベルには及んでいません.この受賞を励みとして,意味理解に向けた研究に邁進していきたいと考えています.

最後に,この研究を進める上でお世話になった,長尾真先生,松山隆司先生,西田豊明先生,佐藤理史先生,河原達也先生,岡本雅史氏,鍜治伸裕氏,柴田知秀氏をはじめとする関係者の方々に深く感謝の意を表します.

○ 飯田龍(独立行政法人 情報通信研究機構)

乾健太郎先生(東北大),松本裕治先生(奈良先端大),小町守先生(首都大),井之上直也氏(デンソー・東北大)との共著論文,「述語項構造と照応関係のアノテーション: NAISTテキストコーパス構築の経験から」(Vol.17,No.2)を20周年記念論文賞に選出いただき,誠にありがとうございます.本論文の執筆や,コーパス作成・アノテーションについては本当に多くの方からご助言いただきました.こ場をお借りして御礼申し上げます.

本研究の論文掲載は2010年4月ですが,研究そのもののスタートは2002年頃で,その頃はSVMなどの高性能な機械学習アルゴリズムが自然言語処理分野にも導入され,また,形態素・構文解析技術が成熟してきたという状況で,そのような背景を受け,形態素・構文解析の次に必要だと考えられる日本語の照応・省略解析の技術開発に着手したと記憶しています.しかし,照応・省略関係のアノテーションの仕様については,当時,MUC-7の英語の共参照関係アノテーションに関する簡単な仕様書は参照できたものの,それ以外に直接的に参考にできる文献が無かったため,特に省略関係についてどのようにアノテーションすべきかを乾先生をはじめとする研究グループ内で何度も協議するということを行いました.この際には,暫定的に決めた仕様にしたがってアノテータに作業してもらい,その結果,新規に起こった問題をさらに議論して解決する,というサイクルを何回も回すということを行いました.この論文は,そのサイクル を回す際に起こった問題と,それをどう解決したのかをまとめたものになります.残念ながら,照応・省略関係のアノテーションにおけるすべての問題を解決できたわけではないのですが,類似する問題のアノテーションを考える際の一助となればと思い,この論文を執筆することになりました.

また,この研究で作成したアノテーション仕様に基づき,当時最新版であった京都大学テキストコーパス(ver.3)の全体にゼロ照応を含む述語項構造と名詞句の共参照関係をアノテーションしたものを「NAISTテキストコーパス」という名称で一般に公開しました.この結果,この賞の受賞時点で450件を越えるダウンロードがあり,多くの研究者にご利用いただいているようです.ご利用いただいた方やコーパスの内容についてフィードバックいただいた方にこの場を借りて御礼申し上げます.

ここまで述べてきた内容からもわかるように,本論文に掲載した内容は,具体的にある問題についてどのように「処理」するかという話題でもなければ,どのような「(言語の)理論」を構築したのかという話題でもありません.この論文を採択いただけるという状況が,ここ10年くらいの自然言語処理の研究分野のパラダイムを反映しているように思うのですが,つまり,コーパスという「閉じた」言語現象を研究対象としているという批判を甘んじて受けるが,そのコーパス内に出現している言語現象については確実に処理できるように解析技術を開発するという立場が研究者で暗黙のうちに共有されているのではないかと思います.一方で,照応・省略解析レベルの問題になると,その現象が多様すぎるため,人手で単純にアノテーションして学習・評価用データを作成するだけでは,その多様性に対処できないという批判もあります.今後どのくらいこのアノテーションと機械学習というパラダイムが続くのかわかりませんが,もしこの方向性で研究分野が発展するのなら,人手アノテーションだけではカバーできない現象をどのように丁寧に扱うかということが今後10年でより深く考えなければならない重要な課題の一つになるのではないかと思います.

最後に,このような魅力的な研究テーマに対して,ご指導・ご助言くださった松本裕治先生,乾健太郎先生,関根聡先生,高梨克也氏,黒田航先生,橋本喜代太先生,当時の松本研の方々にあらためて感謝申し上げます.

□「自然言語処理」特集号 論文募集

言語処理学会の論文誌『自然言語処理』では,1年に1号程度の割合で特集号を企画し発刊しています.2015年の特集号は「エラー分析」をテーマに以下の内容の特集号を発刊します.皆様の活発な投稿をお願い致します.

テーマ:エラー分析

<特集の趣旨>

科学技術が“trial and error”によって進展してきたことは間違いありません.この“trial and error”を科学技術の効率的な発展につなげるためには,偶然の産物を求めた無作為な試行の繰り返しではなく,「errorを深く分析し次の有効なtrialにつなげる」プロセスが重要であると我々は考えています.

自然言語処理の技術は様々な応用を目指して進んできました.1960年代には対話技術が,70年代には情報検索技術が,80年代には情報抽出,要約技術が,2000年頃からは質問応答が盛んに研究されています.しかし,こうした応用技術の研究は,精度60〜70%程度の水準までは到達するものの,その後十分な精度向上を見ないまま,次の目新しい応用に関心が移っていくという歴史を繰り返しているように見えます.90年代からの大規模コーパスに基づく経験的手法の登場で新たな展開が生まれ,言語処理技術は統計的手法や機械学習を巻き込みながら大きく発展してきました.しかしながら,60%の精度の先に必要とされているものの正体が明確に見えているとは言いがたい状況です.また,基盤技術においては90%を超える性能を得ているタスクもありますが,人間と同等の精度を制限のない状態で達成することは出来ていません.技術の成熟と普及が進む一方で,わずかな解析誤りでも応用への影響が大きいことから,未解決の問題のより深い理解が求められています.

これらの問題の正体を明らかにするためには,言語処理技術の各領域においてしっかりとしたエラー分析を行い,次に取り組むべき課題を明確にすることが重要だと考えます.エラー分析はこれまでも個別の研究の一部として個々の研究者が行ってきていますが,そのほとんどは特定のタスクにおける特定のシステム・手法を対象とするもので,システム・手法に固有の問題が混在した形で課題が明らかにされてきただけでした.

本論文誌特集号では,以下のように主にエラー分析を通じた自然言語処理の今後の発展に寄与する論文を募集します.

* エラー分析を通じて自然言語処理のタスクにおける重要な課題を明らかにし,将来への方向性を示す研究
* エラー分析を通じて技術間の関連性,依存関係を明らかにする研究
* 複数の領域のエラー分析を行なうことによって自然言語処理全体における課題を明らかにする研究
* 自然言語処理におけるエラー分析の方法論に関する研究
* そもそもエラーを分析するとは何を求めていることなのかという基本的な問いにせまる研究
* エラー分析に限らず自然言語処理のタスクにおいて必要な技術の分析に関する研究

本特集号では技術的な新規性は重視しません.深い分析,しっかりとした議論,方法論の独創性,結果の有用性を重視し,自然言語処理分野の発展に寄与する論文を募集します.

<投稿資格>

どなたでも投稿することができます.論文は,通常号の論文と同様の査読過程を経た上で掲載の是非を決定します.

<投稿の方法ならびに形式>

原稿の準備・投稿
(1) 原稿の体裁・書き方等については,学会誌「自然言語処理」の原稿執筆案内に従ってください.
(2) 本特集号では,論文原稿投稿に先立ち,概要(200字〜300字程度)を電子メールで投稿して下さい.
 締切: 2015年5月11日 23:59
 送付先: 特集号編集事務局 nlp-submit-ea (at) anlp.jp
 電子メールのサブジェクト:【特集号概要】
 必要事項: 著者名,表題,概要(200字〜300字程度),代表著者の氏名・所属・メールアドレス・電話番号
(3) その後,論文原稿を投稿して下さい.
 締切: 2015年5月21日 23:59
 送付先: 特集号編集事務局 nlp-submit-ea (at) anlp.jp
 電子メールのサブジェクト: 【特集号論文】
 必要事項: 著者名,表題,概要(200字〜300字程度),論文原稿(PDF) ,代表著者の氏名・所属・メールアドレス・電話番号

<スケジュール(予定)>

概要投稿締切     2015/05/11(月)
論文投稿締切     2015/05/21(木)
著者照会予定     2015/07/03(金)
著者回答締切     2015/08/06(木)
採録通知予定     2015/09/17(木)
論文掲載予定     2015年12月号(12/15)

<編集委員長>
 関根聡   ニューヨーク大学
 乾健太郎  東北大学
<編集委員>
 賀沢秀人  グーグル
 相澤彰子  情報学研究所
 黒橋禎夫  京都大学
 加藤恒昭  東京大学
 奥村学   東京工業大学
 佐藤理史  名古屋大学
 鈴木久美  マイクロソフト
 神門典子  情報学研究所
 中村哲   奈良先端大学院大学
 酒井哲也  早稲田大学
 徳永健伸  東京工業大学
 佐々木裕  豊田工業大学
 影浦峡   東京大学

<問い合わせ先>
 言語処理学会「エラー分析」特集号事務局
 nlp-submit-ea (at) anlp.jp

学会に関する問い合わせ先

中西印刷株式会社 言語処理学会事務局
〒602-8048 京都市上京区下立売通小川東入ル
e-mail: nlp(at)nacos.com

ニュースレター担当理事
渡辺日出雄 (日本IBM株式会社)
e-mail: hiwat (at) jp.ibm.com