「自然言語処理」特集号 論文募集
テーマ:「不自然言語処理 枠に収まらない言語の処理」
特集の趣旨
ウェブの発展や言語によって表現された一次情報の増加に伴い,従来の教科書的な自然言語処理の枠に収まらないリアルな言語表現に対する処理は実用上ますます重要性を増しています.具体的には,口語表現,異表記,表記ゆれ,変則的な固有名詞,顔文字,絵文字,未知語など,従来の自然言語処理では主なる対象になっていなかった言語表現を処理の対象にする必要がでてきています.従来の自然言語処理では,新聞記事等の「きれいな」言語表現に対し,比較的シンプルな形態素解析および構文解析の研究が行われてきました.しかし,特に実用的なシステムにとっては,枠に収まらない言語表現を分析し,認識すること,およびそれらをどのように処理するかが大きな課題の一つとなっています.
2010年夏に行われたバイドゥ株式会社主催の「不自然言語処理コンテスト」および2011年春の言語処理学会第17回年次大会におけるテーマセッションでは,「枠に収まらない言語表現の処理」や「Twitterと言語処理」に関する多数の論文・発表の応募があり,本テーマに対する関心の高さを伺わせます.本特集号では,これらの枠に収まらない言語表現を「不自然言語」と名づけ,その処理である「不自然言語処理」に関する研究,データ,システム等に関する論文を募集します.これにより,「不自然言語」の処理における有用な研究成果を集約することを目的とし,「処理の対象となり得る言語現象とは何か」というより根本的な問いへの理解を深めるきっかけとなることを期待します.
対象領域
- 「枠に収まらない言語表現」の処理に関する研究 (具体的には,口語表現,異表記,表記ゆれ,変則的な固有名詞,顔文字,絵文字,未知語,文章校正,言葉遊び等のトピックが挙げられますが,これらに限定するものではありません)
- 「枠に収まらない言語表現」に関連したシステムやデータについて記述した論文
- その他本特集号の趣旨からみて適切と思われるもの
投稿資格
「枠に収まらない言語表現」に関心をもつ研究者ならばどなたでも投稿することができます.なお,論文は通常の査読過程を経た上で掲載の是非が決定されます.
投稿の方法ならびに形式
言語処理学会の原稿執筆案内(論文)に従った執筆をお願いします. http://www.anlp.jp/guide/guideline.htmlを参照してください.
メール添付による電子投稿をお願いします.
Subjectを特集号「不自然言語処理 枠に収まらない言語の処理」 として,下記アドレスにお送り下さい.
unlpsubmit@gmail.com
投稿締切
論文投稿締切 2012年 3月23日(金) 5月7日(月)に延長
特集号採録論文決定 2012年 9月14日(金) (予定)
論文掲載 2012年 12月号 (予定)
特集号編集委員(50音順)
荒牧英治 (東大)
関根聡 (楽天&ニューヨーク大学)
鈴木久美 (MSR)
萩原正人 (楽天)
橋本泰一 (東工大)
Michal Ptaszynski (北海学園大)
東中竜一郎 (NTT)
村上浩司 (楽天)
アドバイザー
水野貴明 (DeNA)
竹迫良範 (サイボウズ・ラボ)