「自然言語処理」特集号 論文募集
テーマ:「言語処理の応用システム」
言語処理学会論文誌では,「実社会に役立つ言語処理応用システム論文」を募集いたします.本特集号では,技術的な新規性は重視せず,企業・大学等の言語処理応用システムに関する論文を積極的に採録いたします.趣旨
従来,言語処理学会論文誌に投稿される論文は,学術的な意味での新規性を重要点の1つとして評価されてきました.一方で,言語処理技術を実世界で役立つシステムとして実用化あるいは商用化するためには,斬新なアイデアだけでなく,それを実世界で実際に運用し,検証するための多大な労力を要しますが,その重要性は,「学術上の新規性がない」ということで,あまり重視されてこなかったように思います.しかし,近年言語処理技術が成熟するとともに,実世界で用いられる,言語処理技術を元にしたシステムも数多く見られるようになってきています.広く言語処理技術の発展に寄与することを目的とする当学会としては,これまで軽視されてきたシステム開発へも投稿分野のカテゴリーを拡げ,その論文としての価値を新たな観点から評価し,掲載への道を拓き,更なる論文誌の充実を図るため,論文誌編集委員会において従来の投稿規定を一部改編することを検討しています.そこで,そのための一歩として,言語処理技術を元にして開発されたシステムに関する論文を幅広く集める特集号を企画しました.なお,ここで「言語処理技術を元にして開発されたシステム」とは,企業で開発された(商用化された)システムはもちろんのこと,大学・公立研究機関で開発されたシステムなども範疇に含まれます.エンドユーザに提供されるものならば,どのようなものでも構いませんし,社内で用いられているような,一般に公開されていないものでも構いません.
特に,企業で基礎技術を実用化まで進めた事例,大学・研究機関や産学連携で言語処理技術を実世界の問題に適用しようとする応用研究事例などを幅広く募集いたしますので,多くの皆様の投稿をお待ちしております.
なお,特集号論文は,通常号論文と採録基準を別にして査読することを予定しています.たとえ既存の技術の組み合わせによりシステムが構築されていても,組み合わせや設計コンセプトの新しさ,出来上がったシステム全体に対する新規性,得られた知見の有用性を査読の評価対象とします.したがって,本特集号では技術的な新規性は重視しません.システムの有用性として,言語処理技術を総合的に組み合わせたりして構築されたシステムが,現実的問題へ対応できていることを,定量的あるいは定性的に示すことができているかどうかを重視します.
特集号スケジュール
論文投稿締切 | 2016/05/20(金) | |
著者照会予定 | 2016/07/04(月) | |
著者回答締切 | 2016/08/05(金) | |
採録通知予定 | 2016/09/16(金) | |
論文掲載予定 | 2017年2月号(2/15) |
投稿の方法ならびに形式
- 原稿の準備・投稿
原稿の体裁・書き方等については,学会誌「自然言語処理」の原稿執筆案内に従ってください.
- 論文原稿の投稿
締切: 2016年5月20日 23:59
送付先: 特集号編集事務局 nlp-submit (at) anlp.jp
電子メールのサブジェクト: 【特集号論文】
必要事項: 著者名,表題,概要(200字〜300字程度),論文原稿(PDF),代表著者の氏名・所属・メールアドレス・電話番号
編集委員会
nlp-submit (at) anlp.jp