「自然言語処理」特集号 論文募集


テーマ:「言語処理の応用システム」

言語処理学会論文誌では,2016年に募集され盛況を収めた「実社会に役立つ言語処理応用システム論文」を2017年にも募集いたします.今回第二弾となる本特集号でも,技術的な新規性は重視せず,企業・大学等の言語処理応用システムに関する論文を,引き続き積極的に採録いたします.

趣旨

言語処理学会論文誌では,学術的な意味での新規性を重要点の1つとして評価されてきた従来の査読のあり方を見直し,より広く言語処理技術の発展に寄与することを目的として,言語処理技術を元にして開発されたシステムに関する論文を幅広く集める特集号の第二弾を企画しました.「言語処理技術を元にして開発されたシステム」とは,企業で開発された(商用化された)システムはもちろんのこと,大学・公立研究機関で開発されたシステムなども範疇に含まれます.エンドユーザに提供されるものならば,どのようなものでも構いませんし,社内で用いられているような,一般に公開されていないものでも構いません.

なお,特集号論文は,通常号論文と採録基準を別にして,以下の基準で査読を実施いたします.

(1)新規性
必ずしも全く新たに研究開発した技術である必要はない.既存技術の組み合わせや統合であっても,組み合わせの新しさ,システム全体での新しさ,設計コンセプトの新しさ,設計・開発されたシステムで得られた知見の新しさ,などを新規性の対象とする.
(2)有用性
構築されたシステムが,現実的問題へ対応できていることを可能な限り客観的に示すことができていることが望ましいし,客観的評価を含むものに対しては積極的に加点する.また,システムの性能を定量的に評価した結果を示さずとも,提案システムが実用面において十分有用であることは,実世界でどの程度利用されているかといった観点でも定量的に評価することができる.さらに,定量的な評価が,事情により示せない場合,その理由を明記した上で,しっかりとオーソライズされた定性的評価(たとえば,利用者によるアンケート結果等)を示すことによっても,有用性は示せる.
(3)その他
理論上は問題にならないが,実用システムを開発する際には解決しなければならない問題,およびその解決方法と評価(または考察)は,非常に有益な知見であり,積極的に加点するべきである.

特に,企業で基礎技術を実用化まで進めた事例,大学・研究機関や産学連携で言語処理技術を実世界の問題に適用しようとする応用研究事例などを幅広く募集いたしますので,多くの皆様の投稿をお待ちしております.

特集号スケジュール

論文概要締切  2017/05/08(月)
論文投稿締切  2017/05/22(月)
著者照会予定  2017/06/30(金)
著者回答締切  2017/08/07(月)
採録通知予定  2017/09/20(水)
論文掲載予定  2018年2月号(2/15)

投稿の方法ならびに形式

  1. 原稿の準備・投稿
    原稿の体裁・書き方等については,学会誌「自然言語処理」の原稿執筆案内に従ってください.
  2. 論文概要の投稿
    本特集号では,査読者手配のため,論文原稿投稿に先立ち,必ず概要(200字〜300字程度)を投稿して下さい.この時点で投稿する概要は,後日投稿する論文原稿の概要と同一である必要はありません.査読者を事前に手配し,論文投稿後速やかに査読を開始できるよう,結果や研究背景よりも査読に必要とされる知識・経験が詳しく分かる内容にして投稿してください.
    締切: 2017年5月8日(月) 23:59
    送付先: 特集号編集事務局 nlp-submit (at) anlp.jp
    電子メールのサブジェクト: 【特集号概要】
    必要事項: 著者名,表題,概要(200字〜300字程度),代表著者の氏名・所属・メールアドレス・電話番号
  3. 論文原稿の投稿
    締切: 2016年5月22日(月) 23:59
    送付先: 特集号編集事務局 nlp-submit (at) anlp.jp
    電子メールのサブジェクト: 【特集号論文】
    必要事項: 著者名,表題,概要(200字〜300字程度),論文原稿(PDF),代表著者の氏名・所属・メールアドレス・電話番号
通常の論文と同じ送付先ですので,「特集号論文」と明記していないと,通常論文として査読されます.ご注意ください.

編集委員会
本特集号では特集号編集委員会を独立に立てることはせず,会誌編集委員会が編集委員会を兼ねます.

言語処理学会第23回年次大会 特別ワークショップについて

本特集号企画と連動して,2017年3月に開催される言語処理学会第23回年次大会で,「言語処理の応用」をテーマとした特別ワークショップを実施いたします.特別ワークショップでの発表は論文投稿の必須条件ではなく,また特別ワークショップのみへの投稿も歓迎いたします.論文投稿について敷居が高いと思われる場合は,ぜひ特別ワークショップへの参加をご検討ください.発表申し込み締め切りは2017年1月18日です.多数の投稿をお待ちしております.

※特別ワークショップに関するお問い合わせは,言語処理学会第23回年次大会サイトより最新情報をご覧のうえ,担当者にご連絡ください.

問い合わせ先
言語処理学会「言語処理の応用システム」特集号事務局
nlp-submit (at) anlp.jp